伊賀の食

伊賀牛

Iga beef
伊賀肉ステーキハウスGrazie

三重県の牛肉といえば松阪牛が有名ですが、伊賀牛は松阪牛よりも歴史が古く、鎌倉時代末期の書物に登場します。江戸時代には伊賀流忍者が食料として干し肉を携帯したといわれ、明治時代にその優れた肉質で全国的に知られるようになりました。
伊賀牛は自然のなかでのびのびと飼育されており、牛本来の旨味や甘みが強いのが特徴。伊賀市と名張市で肥育された雌の黒毛和種である伊賀牛は生産量が少なく、伊賀やその近隣にしか流通しないため、幻の牛と呼ばれることもあります。そんな希少な伊賀牛を、伊賀を訪れたらぜひ味わってください。伊賀市内には伊賀牛を扱う飲食店も多く、手頃な価格で食べられるものもあります。豊潤な脂ととろけるような柔らかさは、一度食べたらトリコになること間違いなしの味わいです。

伊賀肉ステーキハウスGrazie

伊賀で唯一、自社牧場で伊賀牛を飼育する精肉専門店の直営のレストラン。1頭ずつ徹底した個体管理を行い、独自に配合した飼料で育てる伊賀牛は、風味があり上質な味わいと評判。目の前の鉄板で焼かれるサーロインやヒレなどのさまざまな部位のステーキを、リーズナブルな価格で味わうことができる。

TEL
0595-51-0783
営業時間
11:00〜14:00・17:00〜21:30(LOは21:00)
定休日
火曜休
住所
三重県伊賀市上野丸之内500 ハイトピア伊賀2F
アクセス
伊賀鉄道上野市駅から徒歩約1分
URL
http://www.okuda-igaushi.com

田楽

Dengaku

伊賀の郷土料理である豆腐田楽の起源は江戸時代。四方を山に囲まれ魚介類が乏しい伊賀で、たんぱく源を補う貴重な食材であった豆腐や味噌を美味しく食べる料理として広まりました。当時は正月や花見などの人が多く集まる際に、ごちそうとしてふるまわれていたといいます。
田楽に使うのは、自家製の味噌を玉のように丸めて吊るし熟成させた玉味噌。竹串に伊賀産の木綿豆腐を刺し、とろ火で中までじっくり焼き上げた後、山椒の香りが漂う玉味噌をのせて香ばしく焼くのが伊賀流の豆腐田楽です。江戸時代に創業した田楽座 わかやでは今もその伝統製法を受け継いでおり、昔ながらの豆腐田楽を味わうことができます。

田楽座 わかや

文化年間(18041818)創業の老舗。地元産の有機栽培大豆・フクユタカや天然にがりを使った手作りの豆腐と、約1000日間熟成させた秘伝の味噌で、変わらぬ味を守り続けている。炭火でじっくりと焼いており、店内には味噌の香ばしい匂いが漂う。

TEL
0595-21-4068
営業時間
11:00〜14:00(LO)・17:00〜20:00(LO)
休業日
月曜休(祝日の場合は翌日)
住所
三重県伊賀市上野西大手町3591
アクセス
伊賀鉄道西大手駅から徒歩約1分
URL
http://wakaya.jacklist.jp

日本酒

Sake

周囲の山々からの良質な伏流水に恵まれ、伊賀米の産地である伊賀は、水と米という日本酒造りに欠かせない条件が揃う土地。また乾燥寒冷になる盆地特有の冬の気候も適しており、伊賀では古くから酒造りが行われてきました。
現在伊賀市には7軒、隣の名張市には4軒の蔵元があります。そのすべてが100年以上の歴史をもち、江戸時代に創業した蔵元もあります。平成28年の伊勢志摩サミットで乾杯酒に選ばれた「半蔵」は、伊賀市の大田酒蔵の逸品。世界に注目され、認められる味となりました。伝統を守りながら高い品質を保つ伊賀の酒を、この地でぜひ味わってください。

菊野商店

伊賀市・名張市の伊賀エリアにある全蔵元の日本酒を取り扱う酒販店。日本酒以外にも伊賀で造っている地ビールやワインなど、地元の珍しい酒も販売している。季節限定で販売される酒も多いので、店主におすすめを聞いて旬の味を楽しみたい。

TEL
0595-21-0510
営業時間
9:00〜20:00
定休日
不定休、1月1日〜1月4日休
住所
三重県伊賀市上野農人町459
アクセス
伊賀鉄道広小路駅から徒歩約2分
URL
http://www.kikuno-co-ltd.jp